新しい発想で心の問題を考える株式会社ミュゼ・アルディ

ストレスマネジメントSTRESS

サラリーマンとストレス


「サラリーマンは気楽な稼業」だとバブル期までは言われていたような気がしますが、今や「重厚長大」といわ
れた企業(電機・鉄道・電力)でさえリストラが避けられない時代になりました。

     

今やサラリーマンはストレスフルになった上に、給料は上がらないといった状況にあることになります。

ところで、ストレスという言葉は日常的に使われていますが、さて実際の意味をご存知の方ってどれほどおられ
るのでしょうか。

ストレスは緊張・心労・苦痛・寒冷・感染などごく日常にみられる刺激( ストレッサー)が原因で引き起こされ
る生体機能の変化のことをいいます。外部から刺激を受けて身体や精神に起こる反応と、その原因となる刺激
のことです。たとえば、風船を指で押すと、少しだけならへこみますよね。このへこみや、へこみを起こす力が
ストレスなのです。普通の状態なら、へこんだ風船は元に戻るのですが、強く押しすぎると「パン!」と破裂
してしまいます。同じように、人間がストレスを受けて体調を崩しても、ふつうは休息などによって健康な状態
に回復します。ところが、過度にストレスを受けると、症状が悪化して休職や入院という状態に至ることもある
ということです。

ストレス発生の原因となる刺激をストレッサーといいます。ストレッサーには様々な種類があります。対人関係
や仕事上のトラブルなど、精神的ストレッサーは、体調にまで悪い影響を及ぼします。上記のように風船が押す
とへこむように、押すという刺激が「ストレッサー」で、へこんだ状態が「ストレス」なのです。


ストレスの原因は、仕事や人間関係など人それぞれです。ストレッサーは、外部的刺激(寒冷や外傷)と内部的
刺激(精神的緊張)に大きく分けられます。

外傷などのストレッサーからくるストレスは、ケガなどが治れば自然と良くなりますが、対人関係や多忙な仕事
からくる不安や焦りなど精神面にかかわるストレッサーが原因の場合は、簡単に回復しません。これらは心因性
ストレスといって、現代人なら多くの方が抱えるトラブルになっています。本来なら喜ぶべき「昇進」「栄転」
がストレッサーになるケースも増えているといいますから、不思議なものです。

自分のストレッサーは何なのか。それを知り、取り除くことがストレスを解決するポイントです。発達障害の方
やアダルトチルドレンの方の中にはストレス感知能力が低い方も多く存在しますので、特に注意が必要です。

単純なストレス発散にはカウンセリングが最適です。服薬までは必要がないという段階で話を聞いてもらうのは、
気持ちを安定させる効果が高いです。なるべく早期に受けることが大切だと思います。