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新しい発想で心の問題を考える株式会社ミュゼ・アルディ

アダルトチルドレンAC

アダルトチルドレン(AC)について


<アダルトチルドレン>とはいったい何でしょうか。

「アダルトチルドレン」という病気の名前ではありませんので、精神科や心療内科で診察を受けても、アダルト
チルドレンという病名がつくわけではありません。      

                          ⇒アダルトチルドレン改善

 アダルトチルドレン カウンセリング  アダルトチルドレン カウンセリング  

人間関係や家族の悩み、育児への不安、自己肯定感の欠落・対人恐怖症・依存症などさまざまな症状が表出する
アダルトチルドレン(AC)という状態はいったいどのようなものでしょうか。

本来「親は子どもに無条件で愛情を注ぐ」ものだと言われますが、実際には親の愛情が無条件ではなく、何らか
の付帯義務を負わせる「条件付き」であることが問題となります。この愛情だけが行使された場合子どもは親の
愛を受けるために常に親の意向に従わなければならず、親との関係維持を中心に生きるようになることが多いで
す。機能不全過程では、主に幼少期からこうした手段が用いられ始め、子どもの精神を支配する手段として(知
ってか知らずか)愛情を制限します。

この手段は子どもが成人する段階になっても継続され、引き続き成人した子ども(Adult Children)の精神を支
配するのです。しかし、第三者からは一見してこのような家庭は、何ら問題のない普通の家庭として認識される
場合も多く、しつけや教育がしっかりしているととらえる傾向があります。

現実問題として「無条件の愛」をいつも行っていることが良いことかといえば、これは極めて判断が難しく、健
全な家庭を目指すには「条件付き」をバランスよく減らし、代わりに「無条件」を実行することが求められてい
ます。人間の永遠の課題だといえるでしょうか。

<アダルトチルドレン>という症状を考えてみるとき、いくつか同じように使われている言葉があります。その
ひとつが「適応障害」というものです。

「適応障害」とは、会社や学校の環境(転校したり、部署が替わったりして)に適応できないという「状態」を
示しています。「うつ」や「ADHD」のように症状を直接あらわすものではありません。アダルトチルドレン
も同様で、幼いころの成育歴(ネグレクト・虐待・あるいは過保護・過勉強など)により成人になってもうまく
生きていくことができない状態(うつやパニックを発症して初めて医療の対象になります)ですから、アダルト
チルドレンという「状態」を改善する際には、

1.アダルトチルドレンという成育歴を納得すること。

2.アダルトチルドレンであるために今苦しんでいる症状を改善すること。

3.これから先少しでも楽に生きていくことができるスキル習得。


この3点をバランスよく行っていくことが大切になってきます。では、アダルトチルドレンとはいったいどのよ
うなものなのでしょうか。

アダルトチルドレン(AC)の特徴


あなたは自分がアダルトチルドレンだと思いますか。

アダルトチルドレン(Adult children)は和製英語で、本来の言葉だとpeople psychologically traumatized
from being raised in an abusive or dysfunctional familyという長い言葉になります。

上記のように、子供時代の家庭環境(両親の不仲・離婚・別居・死別など)が劣悪だったために、幼少時に親か
ら正当な(通常得られると思われる)愛情を受けられず、また大人になって生きていくスキルを習得できなかっ
た人々だといえます。

多くのカウンセリングルームでは、アダルトチルドレン=成育歴ととらえています。親の愛情不足が原因でさま
ざまな影響がでてくる現象を指しています。でも、人生がその時点で終了するなら納得できるのでしょうが、実
際には平均寿命まで生きる能力が必要になってきます。なので、成長するにつれ社会生活に影響が出てきます。

ミュゼでは、見過ごされがちな「生きていくスキル」も含めた改善を行っています。

(トレーニング内容については スキルアップ相談室 を 仕事や恋愛については 生活と仕事の相談室 を
 ご参照ください)

アダルトチルドレンに特徴的な考え方・習性(例示)

*アダルトチルドレンに多いというだけで、決してすべての方に該当するわけではなく、性格や他の病気によっ
 て発生している場合も多くあります。アダルトチルドレンという言葉にこだわらない方がよいでしょう。

★作業を最後までやりぬくことが困難、またはギリギリになってからする。

★普通の状況でウソをつく。あるいは見当はずれのことを話す。

★自分(他人の場合あり)を徹底的に批判し、対外的に低い評価をつける。

★他人から肯定され、ありのままの自分を受け入れられることを求めている。

★小さなことにも傷つきやすく、自分の殻に閉じこもりがち。

★ 衝動的な傾向があるため、突然カッとなったりしてトラブルが多い。

★甘えと愛情、依存としがみつき・わがままの区別が自分なりにつかない。

★他人の言葉で話し、自分の意見が言えない。喜怒哀楽が曖昧。

★相手に迎合しなければ見捨てられるという考えを持つ。孤独感が強い。

★相手が何も言わないのに、「自分は嫌われている」と思う。マインド・リーディング。

★起きる確率が少ないことがわかっていてもその出来事に不安を持つ。(母が明日死ぬ・など)

★社交辞令が使えないため、承諾した後で断ったりする。(あるいは悩む)

★相手を困らせたり不快がらせる言動をわざとしてみる。テスティング。

★相手と親しくなると怖くなってくることが多い。対人親近恐怖。

★最後にはすべて×になるのは分かっていても 、すべてのことを〇か×で考えようとする。


アダルトチルドレン(AC)とインナーチャイルド


インナーチャイルドが私の邪魔をします。

アダルトチルドレンの改善やブロックを行っているカウンセリングルームは多いのですが、問題の本質から大き
く外れたカウンセリングを受けていることがあります。たとえば、インナーチャイルドという言葉です。特にス
ピリチュアル系のカウンセリングで使用されることが多いのですが、もっと論理的な表現でいくらでも説明する
ことができます。決して「自分の中にもう一人の子供がいる」わけではありません。

スピリチュアルや占いを信じる信じないは自由だと思いますが、ひとりひとりの強い部分を生かして弱い部分を
改善していくことが大切だと思います。

生きていく上ではさまざまな問題が発生します。職場や学校・地域社会での人間関係・経済面やメンタル面での
家族関係の悩み、子育ての不安、虐待、ネグレクト、身体の病気、人間不信、異性や母親・薬物への依存など数
えればきりがありません。

こんなとき、あなたの期待を裏切らないカウンセリングルームとして信頼していただけるよう、ミュゼ山手心理
相談室はこれからも成長していきたいと考えています。

<アダルトチルドレンの心療内科・精神科での治療>

「アダルトチルドレン」は医学的な病名ではありません。急性の症状(過呼吸・不眠・強度の不安など)が出て
いる場合は迷わず医療機関をご利用ください。じっくり取り組める場合には、まずカウンセリングをお受けいた
だくのがベストだと思います。