本文へスキップ

新しい発想で心の問題を考える株式会社ミュゼ・アルディ

パニック障害PANIC

パニック障害の最初の症状は、突然の動悸や呼吸困難、発汗、めまいなどの身体症状とともに強い不安や恐怖感
を伴うパニック発作と呼ばれるものです。

なぜ「パニック」がカウンセリングに向かないのか

カウンセリングを受けていただく場合、基本的にはクライエントさんが自分のことをお話しいただくことにな
ります。ところが、自分のことを話しているうちに、過去のパワハラ上司の顔(例)などが脳裏に浮かんでき
て、とてもカウンセリングを続けられない場合があります。スキルトレーニングはもっと顕著に傾向が出ます。

パニック障害 パニック発作   パニック障害 パニック発作  パニック障害 パニック発作

では、「パニック」とはどんなものかというと、あまり知られていないのが現実でしょう。「アタマが真っ白
になった」状態をもっと強くしたものだともいえます。

パニック障害は、何の前触れもなく起こる激しい動悸や発汗、頻脈(脈拍が異常に多い状態)、ふるえ、呼吸
困難、めまいといった身体・神経系の異常と共に、今にも死んでしまうというような強い不安感が生じる病気
です。

この発作は、一般的に「パニック発作」と呼ばれ、通常長くても1時間以内にはおさまります。ですが、この
症状を繰り返すとパニック障害ということになります。検査をしてもこれといった以上や病気は通常見つかり
ません。(該当する症状がある場合はその治療を行います)

パニック障害の 治療法には、薬物療法と認知行動療法があります。通常は、まず抗不安薬や抗うつ薬を使って
パニック発作が起こらないように治療を行います。

不安が軽くなってきたら、認知行動療法で外出や乗り物に少しずつ挑戦し、慣らしていく訓練を行います。ま
た、動悸や息切れを心臓発作の前触れではないかなどと破局的に解釈する考え方のクセを変えていきます。


上記のように、パニック発作自体は、多くの場合1時間以内でおさまりますが、何回か繰り返すうちに、また
発作を起こしたらどうしようという、パニック発作そのものに対する強い恐怖感や不安感が生まれるようにな
ります。これは、「予期不安」といわれます。

予期不安は、逃げ場のないような場所(電車の中など)でのパニック発作や、発作を他人や大勢の人に見られ
ることへの不安や恐怖を派生し、大勢の人が集まる場所や、過去に発作を起こした場所を避ける行動をとるよ
うになります。これは「広場恐怖(外出恐怖)」といわれます。


パニック障害が悪化すると、人前に出るのを嫌って閉じこもるようになり、正常な社会生活が維持できなくな
り、うつ病を併発することも多いようです。

ミュゼにお越しいただく方の傾向としては、認知機能に弱い点がある方が大部分です。改善トレーニングにお
越しの方も多いのですが、まったく外出できない・あるいはお越しいただいてもそれだけで精一杯という症状
の場合の対応は困難です。服薬によりある程度症状が緩和されてからお越しください。

山手心理相談室では、パニックが出にくくなるトレーニングを中心に対応していきます。ですので、パニック
が生じているときには服薬対応をお願いします。また、上記のような理由で「トレーニングが怖い」もパニッ
クの方にはたくさんおられます。タイプによっては、無理にトレーニングすると逆効果な場合もありますので、
ご留意の上お越しいただければと存じます。