インナーチャイルドは、アダルトチルドレン(子供のころに母親などの積極的な子育てを受けていないために、
本来得ることができた愛情や社会的スキルを習得できなかった方・AC/あだちさんとも言われています)改善に
関連して使われることがあります。
といっても、実際に身体やこころの中に子供がいるわけではありません。
たとえば、兄弟姉妹であっても、母や父が違う場合や、親の好き嫌いが激しい場合には、兄と妹はいつもほめら
れるのに、姉と弟は何をしても叱られてばかりというケースで成長した方の回復を図る場合などです。
実際には存在しないものを取り扱うわけですから、カウンセリングで取り扱うことが良いのかどうかはわかりま
せん。しかし、ヒーリングやスピリチュアルでは、次のように比喩的な使われ方をしています。カウンセリング
でも同じような話をするカウンセラーがいるのにはびっくりです。
『ほとんどすべての人の心の中に幼い子供が隠れているのです。そして、その小さな子が外に出たがって様々
な行動を起こします』
『インナーチャイルドは、深い悲しみを抱えたまま何年もあなたに放置されてきた子供なので、とても傷つい
ておどおどしています』
『インナーチャイルドと対話していく必要があるのですが、顕在(表面の)意識がインナーチャイルドに嫌われ
ている場合はなかなか心を開いてもらえません』
『インナーチャイルドの解放をすることは、古い感情エネルギーを涙という物質化させて流すことです』
上記のようにインナーチャイルド(内なる子供)とはこれ自体が比喩的な表現です。ミュゼではインナーチャイ
ルドと呼ぶ代わりに、もっと現実的な説明をさせていただきます。(もちろん霊媒や宗教・霊感などの話は一切
ありません)
心理カウンセリングをお受けになったことのない方にとって、「自分はインナーチャイルドを抱えたアダルトチ
ルドレン」だと思わせるような手法は、カウンセリングという科学的な方法を自分の考えだけでスピリチュアル
と結び付けているとも考えられ、あまり感心できない対応です。
親の虐待やアルコール依存症・ネグレクト等の条件がなかった場合でも「傷ついたインナー・チャイルド」がい
ればACということはありません。
ミュゼで正しい認識を体得していただき、インナーチャイルドの呪縛(笑)から回復しましょう。