催眠療法が他の心理療法と根底から異なる点は、催眠状態を発生させることで潜在意識(無意識領域)に直接
作用するところです。
催眠状態は潜在意識と顕在意識が両方とも同時に働いている状態です。ですので、潜在意識への作用が可能
となります。はっきりと起きてはいないが眠ってもいない状態、言い換えると「うとうと」した状態だと
いえます。なので普段なら聞くことができない指示(「犬になれ」など)でも受け入れることが可能になって
くるのです。
では、なぜしないのかというと、催眠の場合身体的な自由をある程度束縛しますので、基本的には2人以上の
スタッフが必要になるからです。効果はあっても費用も高くなる傾向がありますので、誰にでもおすすめでき
るわけではありません。
ですので、ひとりで行っている催眠施設では、その方が信頼できるようになるまでは催眠に入らないことが大
切です。1回目から催眠に入る場合はリスク(モラルリスク・かからないリスク)を十分理解したうえでお受
けいただくことが大切です。
催眠は睡眠とは違って、眠っているわけではなく、上記のようにうとうとしている状態ですから、周囲の音と
声+療法士の暗示は聞こえています。しかし、次第にそれらの音や声は聞こえていても邪魔にはならなくなり、
ただ催眠暗示だけに注意が向くようになります。また療法士とクライエントはその間も話し合いが可能です。
催眠とは意識を喪失させることなく感情脳(=右脳)に働きかける手法といえます。
実際には、眠ってしまうと心理的に催眠の枠外になるため、 催眠療法はできません。逆に、一部の方は催眠の
深度がとても深くなり、退行催眠や前世療法に入ることができる人もおられます。
一般的に催眠療法は、リラクゼーションと暗示による症状の除去を狙いとしているのですが、心理療法面談時に
併用して用いられることもあり、適用対象は幅広くなります。
催眠状態は「潜在意識(無意識)と顕在意識が両方とも同時に働いている状態」です。
決して薬などの外的強制力で力づくで無理に作用させるものではありませんし、洗脳のように脳の内部に
刷り込ませるものでもありません。催眠療法を受ける前に、絶対に把握しておかないといけないことがありま
す。
それは、催眠療法にかかる「費用」と「時間」です。
これを事前に把握しておかないと、いざ始めてみてから「やっぱりキツい・・・」となってすぐにヤメてしまうよ
うなことになるかもしれないので。
催眠療法を受けたいと思っていても、「費用」と「時間」の都合がつかずに断念する人が多くいらっしゃいます。
今の世の中で、お金にも時間にも余裕がある、という人は少ないでしょう。
催眠療法というのは簡単に言ってしまえば、人の潜在意識にアクセスしてその中から健全な状態を実現する
療法なのです。ですから、統合失調症や認知症・パーキンソン病などの脳疾患には効果はありません。
催眠療法は以前思われていたような「魔法の効果」ではないということですが、使い方によっては強い効果が
ありますので、一度ミュゼにご相談ください。