アダルトチルドレン概要
アダルトチルドレンの一般的な意味は「機能不全家庭で成長したために、成人になってもなおこころにトラウマを持つ方」といわれています。破滅的な思考や行動・対人関係構築の困難さ・不安から派生する完ぺき主義などが代表的な症状といえるでしょう。また、アメリカ・イギリスなど英語を使う国では「アルコール依存症の親の家庭で育った「成人した子供」と呼ばれています。日本語でいう「adult
children」は、単に「成人した子供」という意味になってしまいます。アダルトチルドレンにはさまざまなタイプがあります。実際には細密に区分する必要はありませんが、傾向だけは知っておいて損にはならないと思います。
ヒーロー(ヒロイン)
アダルトチルドレンの中でも、家族や周囲の期待を一身に受けて、その期待に応えようと頑張ってきた存在です。
今では「死語」かもしれませんが、
☆末は博士か大臣か
☆神童・天才と呼ばれるほど頭が良い
もともとアスペルガー症候群と似た傾向があり、年齢に見合わない学力を発揮する場合もあることから、周囲は当然将来を期待します。(きわめて優秀でなくても、長男・長女・初孫など注目されるケースもあります)
そうなると、他者から学力に見合った完璧さを他の項目でも要求されて生きますから、カンペキでない他人をバカにしたり、逆に自分自身が失敗することを許せない常に緊張状態にあるのが特徴です。周りの期待に応えようと、がむしゃらに頑張るタイプなので、うつ病になりやすい性格として知られている生真面目・正義感がへんに強い・白黒主義・自罰傾向などに当てはまることも多いので注意が必要です。
自分<周囲という生き方だと、どうしても自我が弱くなるため、自分の喜びが分かりにくくなり、むしろ周りからの評価に喜びを感じます。周囲の期待に応えること=自分の価値と思う傾向にあり、過度に頑張りすぎる方も多いのです。
頑張っていない、または頑張れない状況になると自分に対して否定的な感情が湧いてしまい、自己嫌悪に陥ります。